産業用機械の導入・開発をする際、機械設計と電気設計を別々の会社に発注しているケースは珍しくありません。
しかしその分離が、仕様のズレ・納期遅延・現場トラブルの温床になっていることも事実です。
この記事では、なぜ一括発注が機械のパフォーマンスと現場の負担軽減につながるのかを、具体的な観点から解説します。
もくじ
産業用機械のパフォーマンスは電気設計で決まる
どれだけ精密に設計・加工された機械でも、電気設計が適切でなければその性能を発揮できません。
モーターの出力制御・センサーの読み取りタイミング・シーケンスの組み方ひとつで、機械の動作速度・精度・消費電力は大きく変わります。
また、「動けばいい」という設計と「最適に動く」設計には大きな差があります。
たとえば、現場オペレーターの作業フローを理解したうえでインターロックを設計することで、安全性と操作性を両立することができます。
電気設計は後から手直しのきかない根幹部分なので、安全な現場を実現するためにも、慎重な実装が重要です。
なぜ機械設計と電気設計の分離発注はトラブルを招くのか?
分離発注でトラブルが起きてしまうのは、怠慢や不誠実さではなく、構造的な問題が原因です。
よくある三つのパターンを見てみましょう。
グレーゾーンでの押し付け合いによる手戻り
機械設計と電気設計の境界には、どちらの担当か明確でない作業が必ず存在します。
たとえば、センサーのブラケット設計はどちらが担当するのか、配線ルートの確保は機械側が考慮すべきか電気側が後から対応すべきか…といったグレーゾーンに心当たりはないでしょうか?
こうした対応を事前に取り決めていない場合、現場で双方が相手に任せようとして誰も対応しない状態が発生します。
伝達ミスによる仕様の不一致や納期遅延
開発・製作の途中で仕様変更が発生することは珍しくありません。
しかし機械側と電気側が別会社の場合、変更情報が正確に伝わらないままそれぞれが作業を進めてしまうことがあります。
納品当日に「機械側の構造が変わっていたが、電気側の制御プログラムは旧仕様のまま」という状態が発覚すれば、現場での修正対応を余儀なくされ、納期と信頼の両方を失います。
二社間の調整にかかる負担
発注側の担当者が、機械会社と電気会社の間に立って調整役を担うケースも多いでしょう。
しかし、専門知識を持たない状態で両者の主張を聞き分け、判断を下す作業は精神的に消耗します。
また、どちらの言い分が正しいかを判断できないまま問題が先送りされ、最終的に現場でのトラブルとして顕在化することもあります。
一括発注により、この調整コストを軽減することが可能です。
一括発注だからこそ実現できる真の価値とは
一括発注の最大のメリットは、トラブルが減ることだけではありません。
機械と電気を熟知したチームが設計することで、分離発注よりも高品質の作業が可能です。
稼働だけでなく保守のしやすさまで考慮した設計
機械と電気を同じチームが設計することで、後からメンテナンスする人の視点を設計に組み込めます。
たとえば、配線の引き回しを機械構造と整合させることで、定期点検時のアクセス性が向上します。
また、故障診断のしやすさを意識したアラーム設計や、部品交換時の作業手順を想定した盤内レイアウトなど、稼働後の現場を見越した設計が可能になります。
大手品質を汎用化した技術水準
大手製造業との取引で求められる図面の丁寧さ・仕様書の精度・検収基準は、中小規模のプロジェクトにも同様に適用できます。
私たちは「大手向けの案件だから高品質、中小案件だから省略する」という考え方をしません。
規模にかかわらず、培った技術水準でのアウトプットを提供します。
泥臭い現場力
設計室で図面を描くだけでなく、実際に機械を据え付け、油にまみれて調整してきた経験が、設計思想の根底にあります。
「この設計は現場で作れるか」
「この配線経路は実際の工事で無理がないか」
現場を知っているからこそ気づける問題を、設計段階で潰すことができます。
機械設計と電気設計を一括発注する際のチェックポイント
一括発注先を選ぶ際には、以下の点を確認することをおすすめします。
- 大手企業との取引実績があるか
- 構想段階からの相談・壁打ちに対応しているか
- 問題が起きたときの責任体制が明確か
- 必要に応じて加工に対応できるか
株式会社サシュウは、産業用機械の構想から据付までワンストップで対応します
株式会社サシュウは、機械設計・電気設計・部品製作・現地据付・試運転調整をすべて自社内で完結できる体制を整えています。
機械と電気の両方のノウハウを持つチームが一貫して関与することで、製作難易度・メンテナンス性・現場での安全性まで考慮した設計が可能です。
また、大手自動車関連メーカーとの取引で培った品質水準を、すべてのプロジェクトに適用しています。
お客様の事業規模を問わず、社外の技術部門として柔軟に機能できることが、私たちの強みです。
構想段階からの相談も歓迎していますので、まずはお気軽にお声がけください。
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